世の中にニセモノというものは常に出回りがちですが、それでも人の健康にまで悪影響を及ぼすとなると看過できません。早急に国際的な取締りの体制が必要なのかもしれませんね。
産経新聞が、2009年12月8日に配信した『ED治療薬 ネット入手の6割偽物 専門家「医療機関で受診を」』によれば
『インターネットで入手したED治療薬の6割近くが偽造品。こんな調査結果が判明し、ED治療薬を製造・販売する4社が注意を呼びかけてい る。偽造品を服用した場合は健康被害を受ける可能性もあり、専門家は安易に ネットなどで購入せず、医師の処方を受けての服用を勧めている。
調査は平成20年12月~21年4月に実施。ファイザー、バイエル薬品、日本イーライリリー、日本新薬の4社が製造・販売するED治療薬「バイアグラ」 「レビトラ」「シアリス」の3種類をネット上の販売サイトから購入し、真正品か偽造品かについて鑑定した。
購入は日本国内からだけでなく、タイで日本人が 偽造ED治療薬の販売に関与しているケースがあったため、タイでは現地でネット購入した。その結果、購入品の55・4%が偽造品で、真正品は44・6%だった。
国別では、日本で購入したものは43・6%が偽造品、タイで購入したものについては、67・8%が偽造品だった。偽造品は色や形状が真正品と酷似。さらに偽造品の中には、有効成分の含有量が表示と異なり、含有量が多いものや有効成分を含んでいないものも存在していた。シンガポールでは昨年、本物には本来入っていない血糖降下剤が多く含まれるシアリスの偽造品を服用した2人が低血糖状態になり、死亡した。
こうした偽造品はどこで作られているのか。ED治療薬の偽造品がネットで氾濫している背景について、東京歯科大学市川総合病院泌尿器科の丸茂健教授は「EDは人に相談しづらい病気で、病院に行くのも気が重くなるからではないか」と、EDに悩む患者の心理面を指摘する。偽造品の中には、有効成分の量が本物より多かったり、本物には含まれない成分が入っていたりするため、注意が必要だ。
偽造品を服用した場合に考えられる 健康被害として、丸茂教授は有効成分の含有量が多いときの副作用、不純物が混入しているときの副作用、効果がなかったときの自信喪失-など が挙げられるという。』との事です。
引用元:
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091208-00000043-san-soci
上記副作用の中でもちろん、自信喪失というのも憂うべき問題かもしれませんが、それでももっとも怖いのは、偽成分による肝臓障害などではないでしょうか?
医師が処方した訳でもないですし、ちゃんとした製薬会社が製造している訳ではないので尚更です。そもそも現代人は薬漬けになっているという感もあり、余計に心配ですね。
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